「令和6年能登半島地震」の発生から 2ヶ月が経ちました。
お正月から続く石川県の能登半島や近辺の惨状に心が痛みます。
一日も早いご復興を心よりお祈り申し上げます。
石川県は個人的にとても良い思い出が詰まっている場所です。
直近では2022年に開催された「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 金沢会場」を鑑賞するために訪れました。
ゴールデンウィーク真っ最中の金沢は快晴で太陽燦々。雨が多いと地域と聞いていましたがこの日は素晴らしい観光日和でした。
「金沢21世紀美術館」周辺って最高に気持ちが良いんですよね。緑と水源が豊富なので個人的癒しスポットです。おお〜きく、深呼吸したくなります。特に「鈴木大拙館」のあの空間はため息が出るほど美しくてお気に入りです。
「金沢21世紀美術館」に行ったら必ず《カラー・アクティヴィティ・ハウス》を鑑賞している気がするなぁとふと思いました。色の三原色である赤青黄のガラスの渦巻きが異空間に誘ってくる感じがして美しいです。色の組み合わせや反射によって周囲の景色や人々の姿が変化する不思議な体験を味わえるそうです。この真ん中にある白い丸い物体とポールは一体なんだろう。夜になったら光るのかな?
撮影場所:金沢21世紀美術館 撮影日:2022年5月 撮影者:高井ほた
出典:オラファー・エリアソン《カラー・アクティヴィティ・ハウス》2010年, 金沢21世紀美術館所蔵
「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 金沢会場」は「金沢21世紀美術館」で開催されました。
私が荒木先生の作品を深く知り始めるきっかけになったイベントです。
開催概要
東京・大阪・長崎の3会場で開催され30万人以上が来場した史上空前の祭典がついに北陸・金沢に初上陸します! 漫画家・荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』は、1987年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始され、2022年に誕生35周年を迎えました。シリーズ累計発行部数が1億部以上を記録している本作は、ジョースター家の数奇な運命と因縁を中心に描かれ、その独特の手法や世界観は多くのファンに支持されています。
本展では、豊富な肉筆原画をはじめ、多彩な展示物とともに、その歩みと歴史をひもときます。
会期 |
2022/4/30(土)~2022/5/28(土)
【プレビューデイ】 2022/4/29(金・祝)12:00~20:00 |
会場 |
【第一会場】※原画等の展示 金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA |
開館時間 |
10:00~18:00<月/火/水/木/日> 10:00~20:00<金/土> ※最終日(2022/5/28)は15:00閉館 ※入場は閉館の30分前まで |
出典:
l-tike.com
この原画展に行こうと思ったのは、2022年2月にアマプラでたまたま目に入ったジョジョのアニメを視聴したことがきっかけです。
同じようにコロナ禍でおうち時間が増えてジョジョを知ってハマったから原画展に行ってみようと決意した方もいるのではないでしょうか。
当時、私自身の環境を変えて新しいことに挑戦するにあたり様々な業界を知る必要が出てきました。世界に誇れる日本の魅力といえばなんだろう?と自問自答する中で気づいたのが、クールジャパンの代表格、そう!漫画アニメだ!と。
同時期に経済アナリストの森永卓郎さんががっちりマンデーで「キャラクター30年生きれば永遠の命の法則」を発言されていました。
①子供の頃好きだった作品がある人が親になる→②自分の子にその作品を勧める→③親と子がその作品を一緒に楽しむ→子が①の状況になる、以下繰り返しという仕組みです。ずっと命が途絶えない好循環です。まさにジョジョの奇妙な冒険がこれに当てはまります。これがアニメ視聴を後押ししました。
実際に原画展には多くの老若男女が集まっており、永く愛されている答え合わせができました。これだけ人気が続いているのは今でも現役で漫画家としてご活躍されている荒木先生のすごさ以外に他なりません。現在リアルタイムで9部を読むことができていること、毎月ワクワク待ち遠しいことがあるのは本当に幸せなことですね。
さて、ここからはジョジョ金沢2022を振り返っていきます。
アニメだけ視聴して金沢に行った私は正直に言うとジョジョの人気を甘く見ていました。なので以下大半が反省文になりますね。今後の対策になればいいなー。
まず1日目。JR金沢駅に着いて金沢フォーラスで開催している「JOJO WORLD」へ行きました。
event.bandainamco-am.co.jp
事前予約制なので集合時間になるまでフードを楽しみました。
3部のドリンクとイギードーナツを頂きました。スターダストクルセイダースということもあってカラフルな星が散らばっていて可愛いです。承太郎のアクセサリーモチーフはなげわ!久しぶりのなげわをこんなオシャレな感じで食べることになるとは……。承太郎の帽子とイギーはもなかでできています。
イギードーナツは「イクミママのどうぶつドーナツ」とのコラボ商品ですごくおいしかったです。
こういったアニメやキャラクターとのコラボフードはあまり口に合わないことが多いのですが美味しく頂けました。また機会があったら食べたいな。
撮影場所:JOJO WORLD 金沢フォーラス 撮影日:2022年5月 撮影者:高井ほた
出典:砂漠に舞い降りた助っ人カフェラテ869円, イギードーナツ650円(バンダイナムコアミューズメント)「JOJO WORLD」限定販売 原作:荒木飛呂彦& LUCKY LAND COMMUNICATIONS『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社・ジョジョの奇妙な冒険THE ANIMATION PROJECT)
そしてアトラクションの集合時間になるとスタッフさんが招集してくれました。並んだ順が早かったから一早く入場できました。客層はZ世代が大半を占めていたかな。
入場したら券売機で体験したいアトラクションのチケットを購入しました。選んだのは「メメタァ!波紋ルーレット」「ジョースター一行ワールドツアー」「漫画家のうちへ遊びに行こう」です。
アトラクションの回転率が良ければ待ち時間なしで楽しめますが、「漫画家のうちへ遊びに行こう」は1時間待ち!すごいね岸辺露伴先生。
たっぷり遊び終わったあとは、コンビニの「OWSON」に向かいました。
「OWSON」とは、4部に登場するコンビニです。
4月30日(土)から金沢会場で開催される 『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』 を記念して、OWSON店舗が金沢に登場!
発売される商品は、「エコバッグ」、「アクリルスタンド(全8種)」、「タオル&ケース(全8種)」、「Tシャツ」と、OWSON店舗限定で予約が可能な「コンテナBOX」です!
お店の外観もOWSON仕様になっているので、是非、店舗に遊びに来てね!
コラボ店舗実施期間・実施店舗
■実施期間
2022年4月29日(金・祝) 10:00 ~ 5月28日(土) 20:00
■実施店舗
ローソン 金沢駅金沢港口店
石川県金沢市広岡1-902-2
出典:
www.lawson.co.jp
あのローソンが「OWSON」仕様になっていました。この写真に写っている箇所だけではなくよーく探すと所々に「オーソン」の表示がされていました。隠れオーソンに気づいた人は他にもいるのかな?遊び心万歳で観るだけでも楽しめました。
撮影場所:OWSON店舗 撮影日時:2022年5月 撮影者:高井ほた
出典:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
店内に入ると雑誌日用品コーナーあたりにグッズが置いてありました。アクスタとタオルは初日に完売、朝6時から並んだ人もいたとの情報も。原画展も早く見たいし、OWSONも早く行きたい。これは悩ましい選択になりますね。
翌日。いよいよ原画展のお時間です。
入場前に音声ガイドを借りたかったので早めに入館しました。そしてチケットに記載されている整理番号順に待機します。早めにチケットを購入すると早い時間帯に入場できる方式です。早く観たいな楽しみだねなんて話しながらあっという間に入場時間です。
目からは荒木先生の作品、耳からは荒木先生ボイス。声を聞くのは初めてだったので、こんなお声なんだ、ほわほわしてる感じなのにこの人間讃歌を描いていらっしゃるとはギャップがすごいという印象でした。
そしてやっぱり、全く列が進まない……!どの順番から見てもいいですよーとスタッフさんに言われたけど列が連なっていて割り込みも難しい状況でした。
7部と8部はノータッチだったので原画を観ても全くわからないから早足になっていました。今思えば原作読め!とその時の私に言いたいです。
やっぱり原作絵がいいんですよ。原作絵が素晴らしくて原作グッズは必ず購入したくなります。
だから原画展を見終わったらすぐ「特設ショップ会場」へ急ぎました。会場は原画展会場と離れた場所にある「石川県政記念しいのき迎賓館」です。この施設周辺も緑が多くてピクニックしたくなる場所です。紙袋からサンドイッチを取り出して食べたいですね。
撮影場所:石川県政記念しいのき迎賓館 撮影日時:2022年5月 撮影者:高井ほた
出典:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
「金沢21世紀美術館」と「石川県政記念しいのき迎賓館」周辺はジョジョ一色になっていて歩くたびに私たち一行からは歓声が上がります。街路灯にはためくジョジョ旗、窓ガラスに迫力のある絵たち。すごくかっこよくてカラフルでとても感動しました。金沢に居るのにジョジョの世界に引き込まれた瞬間です。
撮影場所:石川県金沢市 撮影日時:2022年5月 撮影者:高井ほた
出典:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
撮影場所:石川県政記念しいのき迎賓館 撮影日時:2022年5月 撮影者:高井ほた
出典:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
こうして振り返るとまた金沢に行きたくなりましたし、次回の原画展の開催も待ち遠しいです。
次回の原画展では絶対これらを徹底したいと決意しました。
- 原作を読み返す(原作がわかるとさらに楽しめる)
- 最低2回は訪問する(そのうち1回は空いている日にのんびりじっくり展示物を鑑賞したい)
- 図録を購入する(思い出を振り返られるし次回原画展までの栄養補給にもなる)
- プレビューデイで一足早く祭典を楽しむ(来場記念証がもらえる)
- グッズ付きチケットを購入する(今期はJOJO's Sketch Bookmarkers & Luggage Tagがもらえた)
- 生粋のジョジョファンだと服装などでアピールする(複製原画があるとお会計金額がすんごいことになり転売屋だと疑われやすい)
- グッズは思うがままに購入する(お金の心配よりももう手に入らないと言う後悔の方が大きい)
終わりに。
地震大国日本。またいつかどこかで厄災が起きる可能性があります。
この終わりなき厄災をジョジョリオンでも学びました。
失われたものは元ある姿に戻せないけど被災地の人々は新しい姿に生まれ変わろうと希望を持って前に進もうとしています。(定助)
だから、私たちのできる範囲で被災地の人々に手を差し伸べ寄り添っていくことが大切ですね。(康穂ちゃん)
そして、祝福と呪いの等価交換。幸福の反対側に不幸がある。これは7部8部ですね。7部8部で荒木先生は自然の摂理なる事柄に取り組んでいて踏み込んだ内容に仕上がっていますが、本当に世の中これで溢れていると感じます。
地震関連で言うと例えば東電原子炉メルトダウンのこと。自由に電気を使い快適に暮らせてなおかつ産業が潤う一方で、その裏側には住まいが放射線事故の危険性と常に隣り合わせな人がいる。
地震関連以外もたくさん思いつくことばかりで挙げたらキリがないですね。
世の中のメカニズムは目を背けたくなるようなもどかしいことが溢れていると感じます。仕方がないと思う必要もあるし仕方なくないと言いたいこともある。何が正しいか答えはわからない、というかみんな正しいかもしれない。
だから9部でこの世の「仕組み」を荒木先生なりにどう噛み砕き先生なりの答えを描いてくれるのかすごく気になります。
どうか連載が続きますように。完結しますように。
そして、厄災を乗り越えられますように。