高井の奇妙な体験

すきなことをずっといつまでも。

ミラーレスカメラEOS R10とiPhone 15 Proで桜の撮影会

桜が満開になった昨日、練習がてら撮影してきました。


早速ですが、パッと見てどちらの写真が好きですか?

撮影場所:愛知県某所 撮影日:2024年4月7日 撮影者:高井ほた

 

 


私は右の写真が好きです。どちらがいいとかよくないとかではなくてこればっかり好みですね。左はiPhone 15 Pro、右はCanon EOS R10で撮影しました。

iPhone 15 Pro:高効率、24MP、ProRAW最大オフ、フォトグラフスタイル鮮やか
Canon EOS R10:RF-S18-150 IS STM、Mモード、ISO6400、F22、1/1600s
(※ミラーレスカメラ初心者のためISO感度F値シャッタースピードはテキトーです)
撮影場所:愛知県某所 撮影日:2024年4月7日 撮影者:高井ほた


右を選んだ理由は、桜は淡くて優しいイメージがあるのでミラーレスカメラが表現してくれるやわらかさや繊細さと相性がいいと思うからです。
一方、iPhoneのカメラはシャープネスやコントラストが強調されやすいので、はっきりくっきりパキッとした感じになります。例えば物撮り写真だと被写体より背景の机の木目がはっきり写ってしまうのです。木目の存在感が強すぎて普段肉眼で見ている木目なのにすっごい不気味だなぁと思ったことがミラーレスカメラを購入しようと決めたきっかけの一つでした。


先ほど述べた通り、両者を比べた上での良し悪しの評価は白黒つけられないと思います。適材適所という言葉がピッタリですね。被写体や表現、撮影場所、撮影タイミングによって使い分けるのがベストだと思いました。撮影場所によっては「(本格的な)カメラでの撮影禁止、ただしスマホでの撮影OK」の場合もありますしね。

 

今回iPhoneの設定を「RAW最大オフ、フォトグラフスタイル鮮やか」に設定していたので、次回は「RAW最大オン、フォトグラフスタイル標準」にしてみてどう写るのかやってみようと思います。

R10の方はISO感度F値シャッタースピードの知識と関係性を学んでミラーレスの魅力をもっと引き出せるようになりたいな。

満足度の高いカメラがあると積極的におでかけしたくなるし心身ともに健康になるのでその点でも購入してよかったと思います。

 

以下、EOS R10で撮影した写真たちです。

美味しい蜂蜜作ってねミツバチさん
撮影場所:愛知県某所 撮影日:2024年4月7日 撮影者:高井ほた

イエスズメさんのおやつタイム
撮影場所:愛知県某所 撮影日:2024年4月7日 撮影者:高井ほた

なんか小さいけどかっこいいイエスズメのやつ(略して“ちいかこ”)
撮影場所:愛知県某所 撮影日:2024年4月7日 撮影者:高井ほた

ナナホシテントウと鮮やかな草花が春の訪れを感じさせます
撮影場所:愛知県某所 撮影日:2024年4月7日 撮影者:高井ほた

熊野三山巡礼と荒木先生デザインのお守り

それはまだ暖かさが続く秋の頃、皆が寝静まる早朝に目指した先は和歌山県。人生初めての訪問です。

目的は荒木飛呂彦先生デザインの「和の守(わのおまもり)」を授かりに行くこと、そして世界遺産熊野三山を巡ることです。

熊野三山とは、熊野速玉大社、熊野那智大社熊野本宮大社那智山青岸渡寺を含む三社一寺の総称です。
速玉が前世の罪を浄め、那智が現世の縁を結び、本宮が来世を救済するといわれ、熊野三山を巡れば、過去、現在、未来の安寧を得ると考えられ、古から多くの人たちが熊野古道を歩いて熊野三山を訪れました。
熊野古道熊野三山のご利益を願う人々の足跡が残る祈りの道です。
熊野三山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」はユネスコ世界遺産に登録されています。
 
出典:

 

私の計画だと熊野三山を全て一日で巡るのは不可能だったので、今回は「熊野本宮大社、産田社、大斎原」と「熊野速玉大社、神倉神社」に行ってきました。

熊野三山には参拝順序があるそうで、まずは熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)に向かいました。

市街地からトンネルをくぐり抜ければ豊な自然と澄み切った川が待ち構えていて、これら自然環境との一体感を感じながらカーブを気持ちよく曲がっていくと熊野本宮大社が正面に現れました。世界遺産センターの駐車場は平日9時にも関わらずほぼ満車で、バス停はインバウンドの人たちで溢れかえっていました。さすが世界遺産です。

たくさんの木々に囲まれた熊野本宮大社は2000年以上の歴史を持つ神聖な場所なのでいざ目の前にすると気が引き締まりますね。鳥居をくぐり木々に囲まれながら階段を丁寧に登っていくと段々と心が穏やかになっていくのがわかります。

撮影場所:熊野本宮大社 撮影日:2023年10月 撮影者:高井ほた

 

参拝後は、授与所で「和の守」と「八咫烏ポスト絵馬」を授かりました。八咫烏ポスト絵馬とはハガキサイズの絵馬です。境内にある八咫烏ポストから切手120円*1で送ることができます。これに荒木先生へファンレターを書いたらいいじゃん!と事前に作戦を練っていたのでいざ計画実行です。切手は社務所で購入できますし、スタンプも押せます。ペンは置いてありますが私物のペンを使用しました。

デジタルが主流のこのご時世に手紙なんて滅多に書かなくなりましたが、手間暇かけて書いた手紙が持つあたたかさという贈り物は特別なものだと思います。ぜひこの場所から想いを伝えてみてくださいね。

撮影場所:熊野本宮大社 撮影日:2023年10月 撮影者:高井ほた

 

ちなみに熊野本宮大社には荒木先生の奉納絵が2枚(イギー、定助と康穂ちゃん)あるそうなのですが見当たりませんでした。神職とお話しする機会があったのでその時に聞けば良かったなぁ。

あと、御朱印帳のデザインが煌びやかでかっこよかったので熊野本宮大社から御朱印集めを開始しました。

 

そして、熊野本宮大社を訪れた際にセットで行くべきところが産田社(うぶたしゃ)と大斎原(おおゆのはら)です。

大斎原は特に記憶に深く刻まれた場所でした。ウェブ検索すると日本一の大鳥居だということに焦点を当てている情報が多かったので、見どころは大鳥居だけなんだと思っていました。ところが、せっかくだし大鳥居の先に進んでみない?という恒例の寄り道大作戦によって言葉ではうまく言い表せないほど神秘的で不思議な空間に出会えました。近くの河原には積み石があったりとこの場所の意味は深そうです。次回訪れる時までに勉強しておきます。

 

次に、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)に向かいました。途中の飲食店で食事をしようとしたら、本日団体貸切です。一般客の飲食できません。の張り紙が。この辺りは飲食店が少ないのと平日でも観光の団体貸切があるので要注意です。

マロン味のソフトクリームを食べて空腹を紛らわしつつ、幸福に空腹を満たすため足早に熊野速玉大社を参拝し、総本家めはりやでボリューミーなめはり寿司を頂きました。

 

しっかり蓄えたあとはこの旅の目玉である神倉神社(かみくらじんじゃ)に挑みました。急勾配かつごつごつした石段を登った先ににある神社です。足を踏み外したら終わります。ここは思い出すだけでもキツかったなぁ。持久走並みのスタミナが必要だし、挑む直前に食べすぎて苦しかった……。幸いトレッキングシューズ着用と動きやすい服装だったので胃の調子が悪くても何とか登り切れました。ゴトビキ岩と上から見渡す市街地はもう絶景。頑張って登って良かったー!

 

熊野速玉大社と神倉神社の参拝のあとは香梅堂で鈴焼を買って。いよいよこの旅に終わりが近づいてさて帰ろうと信号待ちをしていたところ目の前の店に地元の人が立て続けに入っていきました。ガラス張りのお店を外から覗いてみるとおしゃれなケーキがたくさん。人気なのがわかる!と納得し、帰宅後に4種類頂きましたがどれも大絶賛で改めて納得しました。「patisserie RaRe」さんの洋菓子たちだけのために和歌山県に行ってもいいと思えるほど美味しかったです。

maps.app.goo.gl

 

いよいよ帰ろうとした時、熊野速玉大社臨時駐車場でまた帰宅を阻むものが。この謎のパネルは一体……。太陽光パネルのようででもなんか違うような?「探偵!ナイトスクープ」に調査をお願いしようかしら。

撮影場所:熊野速玉大社臨時駐車場 撮影日:2023年10月 撮影者:高井ほた

 

そんなこんなで今度こそちゃんと帰れるのでしょうか。いいえ、また寄り道です。「道の駅パーク七里御浜」に寄っていざ帰ろうとした時、海岸に行ける歩道橋を発見しました。どうせ今から帰っても帰宅ラッシュにはまるだろうから行ってみよう!とまるで好奇心旺盛な子供のように足取り軽く向かいます。

すると、美しい景観が現れました。すぐそこはもう海です。波の音が心地よくて今日一日の疲れがゆっくりと癒されていきました。しかし、しばらくすると穏やかだった波が突如高く力強く不規則に打ち寄せ始めました。波に攫われて飲み込まれそうで人間がコントロールできない予測不可能な自然に畏怖の念を抱きました。この自然の壮大さは人間の儚さを感じさせるものだったので人生の価値を見つめ直すきっかけにもなりました。日々を意味あるものにしよう!気持ち新たに生きていこう!と決意できるこの熊野という場所が「よみがえりの地」といわれる意味を身をもって答え合わせすることができました。

山川海、これら自然のエネルギーをたくさん浴びてエネルギーチャージ完了です。

maps.app.goo.gl

撮影場所:七里御浜 撮影日:2023年10月 撮影者:高井ほた

 

今回の和歌山ぶらり旅も恒例の寄り道大作戦によって案の定計画を逸脱しました。ただ、これが意外と面白いとわかっているからこそ本能的にわざとやっているのかもしれません。寄り道した結果、今回もGoogleマップやインターネットの情報だけじゃわからない素晴らしい場所やお店があって運命的な出会いをしました。言われた場所や教えられた場所に行くのではなく自分で探し当てたときの心踊る感覚って情報が簡単に手に入る現代では貴重な体験だと思います。車から降りて自分の足で散策するといろんな発見があって楽しいです。だから寄り道はやめられないのです。

寄り道の余談ですが、実はこの日帰宅経路で事故が発生していて迂回を余儀なくされました。その事故現場はトンネル内でもし寄り道せずに帰っていたら巻き込まれていたかもしれないと思うとゾッとしました。私は神様などに対して盲目的に信仰していないのですが、参拝の時に無事帰れますようにとお願いしていたこともあり、この時ばかりは本当に神様のご加護ってあるんだ!と驚きました。神様……ありがとうございます。

 

さて、これだけでは熊野三山旅はまだ終われません。残すは「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)、那智の滝、補陀洛山寺(ふだらくさんじ)」です。

熊野三山御朱印を順番に書いてもらいたいし、近々早いうちにまた訪問したいと思います。

*1:郵便料金改定に伴い値上げされる可能性がありますので都度授与所にてご確認ください。

「北斗の拳40周年大原画展(名古屋)」で愛をとりもどしてきた

北斗の拳 40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」の名古屋会場に行ってきました。

こういった原画展やイベントは名古屋飛ばしされがちですが、名古屋で開催してくださって本当にありがとうございます。

撮影場所:金山南ビル美術館棟 撮影日時:2024年3月 撮影者:高井ほた

出典:武論尊原哲夫コアミックス 1983

 

 

会期

2024年3月1日(金)~3月31日(日)

※会期中無休

[開館時間]

初日・土・日・祝日:10:00~17:00
平日:13:00~19:00

※各日最終入場は閉場時間の30分前

会場

金山南ビル美術館棟

(旧名古屋ボストン美術館
〒460-0022
名古屋市中区金山1-1-1

 

出典:

hokutonoten.com

近場での開催だと疲れないし画集など重たいグッズを持ち帰るのにすごくラクなので助かります。何回も鑑賞しに行けますしね。愛知県はコンサートやイベントに使う施設が不足していると言われていますが、これからは金山南ビル美術館棟やテレピアホールが文化の発信地になっていってほしいなと願うばかりです。

 

当日は大雨にも関わらず開場15分前には20名ほど並んでいました。年齢層は高めで女性もちらほら。一方、若年層はわずかでしたがアニメリメイク後は増えそうな気がします。ただ、なろう系が流行っている中でのゴリゴリマッチョな男臭さと独特な絵柄は受け入れてもらえるのでしょうか……。私自身もアツ苦しいだろう前提で作品に触れ始めましたが、読んでみると「愛」「漢の生き様」「宿命」「兄弟」「星」などを主軸としたストーリーは理解しやすく展開も早くてすんなり受け入れられました。ロマンチックな部分もあるし、ユリアにまつわるエトセトラはある意味少女漫画みたいな感じで女性にも刺さる要素満載だと勝手ながら評価しています。星にまつわる登場人物だけじゃなくジャギやアミバ、でかいババア、ザコたちもなんだかんだ全員好きになること間違いなし!

 

それではここからは展示物の感想レポートですが写真は省略します。行ってからのお楽しみですよー!

原画の他に、

  • 入口の演出(兄さん!まて!!詰めれば兄さんも入れますから、ね!)
  • 四兄弟金ピカ像(名ポーズをとって一緒にハイチーズ!)
  • ミスミじいさんの墓(本当によく実りそうだよ……)
  • ハート様とのふれあい(お腹はさらさらでふわふわ、もしかして癒し系担当なのでは?)
  • サウザーになりきろう(サウザー様は手足が長い)
  • フィギュア展示(うっとりため息)
  • 大御所漫画家からのお祝い絵(わぁー!下書きの跡が見えるよ)

などなど盛りだくさんでした。

驚いたことは、ラオウのモデルはブレードランナーのロイだということ。この時ばかりは高揚を抑えきれずにはいられませんでした。ロイの生き様かっこいいんですよね。ギラギラ輝いて美しい。そういえばジョジョDIOのモデルもロイです。様々な作品に影響を与えているブレードランナーすごい!なんて思いました。また鑑賞しなおそう。

 

そして鑑賞が終わったあとは「北斗の拳 40周年大原画展 -公式SHOP「超愛」」でお土産の購入です。

最初にお出迎えしてくれたのは受注商品のアート。ショップ内最高額165万円のお品があってびっくりしました。その中でも「プレミアムアート-赤の救世主-Edition100」は迫力があって一目惚れしました。メタル素材に立体特殊印刷技術が施されているからメラメラと燃えたぎっているケンシロウがかっこいい。買うか買うまいか何度も熟考した結果、お値段が77万円なのと飾る場所の管理(紫外線や空調)が整っていないので諦めました。だけど次は絶対買ってみせる!と稼ぐためのやる気がみなぎりました。活力を与えてくれる素晴らしいアート作品です。

撮影場所:金山南ビル美術館棟 撮影日時:2024年3月 撮影者:高井ほた

出典:武論尊原哲夫コアミックス 1983

 

ウェブサイトのグッズ紹介以外にもたくさんグッズ展開があって見るだけでも楽しかったです。この写真の中で個人的に好きなのは「ラバーロゴディスプレイ(1,650円)」と「メタルアートプレート(15,400円)」です。前者はコレクションラックにディスプレイすると良い感じにまとまりますし、後者はツヤツヤピカピカ綺麗で造りが良いです。

ちなみに「でかいババアの香りのハンドクリーム(990円)」は毒々しい香りじゃなくて甘ったるくてバニラのような良い香りがしました。でかいババア、体が縦横にでかいだけで実は心は本当に女子なのかも?

撮影場所:自宅 撮影日時:2024年3月 撮影者:高井ほた

出典:武論尊原哲夫コアミックス 1983

 

原作グッズで好きなのがTシャツ。なぜか集めたくなるし着たくなります。おしゃれで良いですよね。人気商品のようでサイズや色違い欠品が多々ありました。狙っていた「集合」の黒色がなかったので代わりに白色を。トキ様とケッペキも無事できて良かったです。夏到来が待ち遠しいな。標準体型の女性はMサイズ、男性は肩幅があるのでLサイズ以上を選ぶといいかもしれません。もちろん綿100%です。

撮影場所:自宅 撮影日時:2024年3月 撮影者:高井ほた

出典:武論尊原哲夫コアミックス 1983

 

大原画展はじっくり鑑賞で所要3時間と長丁場でしたがあっという間でした。しっかり愛をとりもどせたしさらに北斗の拳が好きになりました。

当時社会現象を起こした漫画の歴史に残る作品「北斗の拳」。今後も神戸や福岡で開催されますしアニメリメイクも決定していますので、少しでも興味がある方はぜひ足を運んでみてくださいね。

それでは、サラダバー!(さらばだー!)

日枝神社(赤坂)での静寂体験と荒木先生奉納絵

日枝神社(赤坂)に荒木先生の奉納絵があるとのことで参拝してきました。

www.hiejinja.net

一歩境内に入れば落ち着いた雰囲気と静寂が訪れます。ここが喧騒に包まれた東京だとは思えないほどまるで異空間のようでした。参拝時期が2023年7月末だったので蝉の声に夏の趣を感じられました。普段生活しているときは耳障りだなぁと思ってしまうのに。

撮影場所:日枝神社 撮影日:2023年7月 撮影者:高井ほた

 

「日枝あかさか」という施設に入ると廊下に「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展(2012年)」の複製原画がありました。

ジョナサンツェペリ、ジョセフシーザー、ジョニィジャイロの3点です。こちらについては撮影許可を取ることができませんでしたのでしっかりと目に焼き付けました。

奉納理由はわかりませんが日枝神社のご利益「社運隆昌」を祈願したのかな?

お近くにお越しの際はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

今だからこそ振り返りたい「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋(金沢)」のこと

「令和6年能登半島地震」の発生から 2ヶ月が経ちました。

お正月から続く石川県の能登半島や近辺の惨状に心が痛みます。

一日も早いご復興を心よりお祈り申し上げます。

 

石川県は個人的にとても良い思い出が詰まっている場所です。

直近では2022年に開催された「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 金沢会場」を鑑賞するために訪れました。

ゴールデンウィーク真っ最中の金沢は快晴で太陽燦々。雨が多いと地域と聞いていましたがこの日は素晴らしい観光日和でした。

金沢21世紀美術館」周辺って最高に気持ちが良いんですよね。緑と水源が豊富なので個人的癒しスポットです。おお〜きく、深呼吸したくなります。特に「鈴木大拙館」のあの空間はため息が出るほど美しくてお気に入りです。

金沢21世紀美術館」に行ったら必ず《カラー・アクティヴィティ・ハウス》を鑑賞している気がするなぁとふと思いました。色の三原色である赤青黄のガラスの渦巻きが異空間に誘ってくる感じがして美しいです。色の組み合わせや反射によって周囲の景色や人々の姿が変化する不思議な体験を味わえるそうです。この真ん中にある白い丸い物体とポールは一体なんだろう。夜になったら光るのかな?

撮影場所:金沢21世紀美術館 撮影日:2022年5月 撮影者:高井ほた

出典:オラファー・エリアソン《カラー・アクティヴィティ・ハウス》2010年, 金沢21世紀美術館所蔵

 

荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 金沢会場」は「金沢21世紀美術館」で開催されました。

私が荒木先生の作品を深く知り始めるきっかけになったイベントです。

開催概要

東京・大阪・長崎の3会場で開催され30万人以上が来場した史上空前の祭典がついに北陸・金沢に初上陸します! 漫画家・荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』は、1987年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始され、2022年に誕生35周年を迎えました。シリーズ累計発行部数が1億部以上を記録している本作は、ジョースター家の数奇な運命と因縁を中心に描かれ、その独特の手法や世界観は多くのファンに支持されています。

本展では、豊富な肉筆原画をはじめ、多彩な展示物とともに、その歩みと歴史をひもときます。

 

会期 2022/4/30(土)~2022/5/28(土)

【プレビューデイ】
2022/4/29(金・祝)12:00~20:00
会場 【第一会場】※原画等の展示
金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA
開館時間 10:00~18:00<月/火/水/木/日>
10:00~20:00<金/土>
※最終日(2022/5/28)は15:00閉館
※入場は閉館の30分前まで

 

出典:

l-tike.com

この原画展に行こうと思ったのは、2022年2月にアマプラでたまたま目に入ったジョジョのアニメを視聴したことがきっかけです。

同じようにコロナ禍でおうち時間が増えてジョジョを知ってハマったから原画展に行ってみようと決意した方もいるのではないでしょうか。

当時、私自身の環境を変えて新しいことに挑戦するにあたり様々な業界を知る必要が出てきました。世界に誇れる日本の魅力といえばなんだろう?と自問自答する中で気づいたのが、クールジャパンの代表格、そう!漫画アニメだ!と。

同時期に経済アナリストの森永卓郎さんががっちりマンデーで「キャラクター30年生きれば永遠の命の法則」を発言されていました。

①子供の頃好きだった作品がある人が親になる→②自分の子にその作品を勧める→③親と子がその作品を一緒に楽しむ→子が①の状況になる、以下繰り返しという仕組みです。ずっと命が途絶えない好循環です。まさにジョジョの奇妙な冒険がこれに当てはまります。これがアニメ視聴を後押ししました。

実際に原画展には多くの老若男女が集まっており、永く愛されている答え合わせができました。これだけ人気が続いているのは今でも現役で漫画家としてご活躍されている荒木先生のすごさ以外に他なりません。現在リアルタイムで9部を読むことができていること、毎月ワクワク待ち遠しいことがあるのは本当に幸せなことですね。

 

 

さて、ここからはジョジョ金沢2022を振り返っていきます。

アニメだけ視聴して金沢に行った私は正直に言うとジョジョの人気を甘く見ていました。なので以下大半が反省文になりますね。今後の対策になればいいなー。

 

まず1日目。JR金沢駅に着いて金沢フォーラスで開催している「JOJO WORLD」へ行きました。

event.bandainamco-am.co.jp

 

事前予約制なので集合時間になるまでフードを楽しみました。

3部のドリンクとイギードーナツを頂きました。スターダストクルセイダースということもあってカラフルな星が散らばっていて可愛いです。承太郎のアクセサリーモチーフはなげわ!久しぶりのなげわをこんなオシャレな感じで食べることになるとは……。承太郎の帽子とイギーはもなかでできています。

イギードーナツは「イクミママのどうぶつドーナツ」とのコラボ商品ですごくおいしかったです。

こういったアニメやキャラクターとのコラボフードはあまり口に合わないことが多いのですが美味しく頂けました。また機会があったら食べたいな。

撮影場所:JOJO WORLD 金沢フォーラス 撮影日:2022年5月 撮影者:高井ほた

出典:砂漠に舞い降りた助っ人カフェラテ869円, イギードーナツ650円(バンダイナムコアミューズメント)「JOJO WORLD」限定販売 原作:荒木飛呂彦& LUCKY LAND COMMUNICATIONS『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社ジョジョの奇妙な冒険THE ANIMATION PROJECT)

そしてアトラクションの集合時間になるとスタッフさんが招集してくれました。並んだ順が早かったから一早く入場できました。客層はZ世代が大半を占めていたかな。

入場したら券売機で体験したいアトラクションのチケットを購入しました。選んだのは「メメタァ!波紋ルーレット」「ジョースター一行ワールドツアー」「漫画家のうちへ遊びに行こう」です。

アトラクションの回転率が良ければ待ち時間なしで楽しめますが、「漫画家のうちへ遊びに行こう」は1時間待ち!すごいね岸辺露伴先生。

 

たっぷり遊び終わったあとは、コンビニの「OWSON」に向かいました。

「OWSON」とは、4部に登場するコンビニです。

4月30日(土)から金沢会場で開催される 荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』 を記念して、OWSON店舗が金沢に登場!
発売される商品は、「エコバッグ」、「アクリルスタンド(全8種)」、「タオル&ケース(全8種)」、「Tシャツ」と、OWSON店舗限定で予約が可能な「コンテナBOX」です!
お店の外観もOWSON仕様になっているので、是非、店舗に遊びに来てね!

コラボ店舗実施期間・実施店舗

■実施期間
2022年4月29日(金・祝) 10:00 ~ 5月28日(土) 20:00

■実施店舗
ローソン 金沢駅金沢港口店
石川県金沢市広岡1-902-2

 

出典:

www.lawson.co.jp

あのローソンが「OWSON」仕様になっていました。この写真に写っている箇所だけではなくよーく探すと所々に「オーソン」の表示がされていました。隠れオーソンに気づいた人は他にもいるのかな?遊び心万歳で観るだけでも楽しめました。

撮影場所:OWSON店舗 撮影日時:2022年5月 撮影者:高井ほた

出典:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

店内に入ると雑誌日用品コーナーあたりにグッズが置いてありました。アクスタとタオルは初日に完売、朝6時から並んだ人もいたとの情報も。原画展も早く見たいし、OWSONも早く行きたい。これは悩ましい選択になりますね。

 

 

翌日。いよいよ原画展のお時間です。

入場前に音声ガイドを借りたかったので早めに入館しました。そしてチケットに記載されている整理番号順に待機します。早めにチケットを購入すると早い時間帯に入場できる方式です。早く観たいな楽しみだねなんて話しながらあっという間に入場時間です。

目からは荒木先生の作品、耳からは荒木先生ボイス。声を聞くのは初めてだったので、こんなお声なんだ、ほわほわしてる感じなのにこの人間讃歌を描いていらっしゃるとはギャップがすごいという印象でした。

そしてやっぱり、全く列が進まない……!どの順番から見てもいいですよーとスタッフさんに言われたけど列が連なっていて割り込みも難しい状況でした。

7部と8部はノータッチだったので原画を観ても全くわからないから早足になっていました。今思えば原作読め!とその時の私に言いたいです。

やっぱり原作絵がいいんですよ。原作絵が素晴らしくて原作グッズは必ず購入したくなります。

だから原画展を見終わったらすぐ「特設ショップ会場」へ急ぎました。会場は原画展会場と離れた場所にある「石川県政記念しいのき迎賓館」です。この施設周辺も緑が多くてピクニックしたくなる場所です。紙袋からサンドイッチを取り出して食べたいですね。

撮影場所:石川県政記念しいのき迎賓館 撮影日時:2022年5月 撮影者:高井ほた

出典:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

金沢21世紀美術館」と「石川県政記念しいのき迎賓館」周辺はジョジョ一色になっていて歩くたびに私たち一行からは歓声が上がります。街路灯にはためくジョジョ旗、窓ガラスに迫力のある絵たち。すごくかっこよくてカラフルでとても感動しました。金沢に居るのにジョジョの世界に引き込まれた瞬間です。

撮影場所:石川県金沢市 撮影日時:2022年5月 撮影者:高井ほた

出典:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

 

撮影場所:石川県政記念しいのき迎賓館 撮影日時:2022年5月 撮影者:高井ほた

出典:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

 

こうして振り返るとまた金沢に行きたくなりましたし、次回の原画展の開催も待ち遠しいです。

次回の原画展では絶対これらを徹底したいと決意しました。

  • 原作を読み返す(原作がわかるとさらに楽しめる)
  • 最低2回は訪問する(そのうち1回は空いている日にのんびりじっくり展示物を鑑賞したい)
  • 図録を購入する(思い出を振り返られるし次回原画展までの栄養補給にもなる)
  • プレビューデイで一足早く祭典を楽しむ(来場記念証がもらえる)
  • グッズ付きチケットを購入する(今期はJOJO's Sketch Bookmarkers & Luggage Tagがもらえた)
  • 生粋のジョジョファンだと服装などでアピールする(複製原画があるとお会計金額がすんごいことになり転売屋だと疑われやすい)
  • グッズは思うがままに購入する(お金の心配よりももう手に入らないと言う後悔の方が大きい)

 

 

終わりに。

地震大国日本。またいつかどこかで厄災が起きる可能性があります。

この終わりなき厄災をジョジョリオンでも学びました。

失われたものは元ある姿に戻せないけど被災地の人々は新しい姿に生まれ変わろうと希望を持って前に進もうとしています。(定助)

だから、私たちのできる範囲で被災地の人々に手を差し伸べ寄り添っていくことが大切ですね。(康穂ちゃん)

そして、祝福と呪いの等価交換。幸福の反対側に不幸がある。これは7部8部ですね。7部8部で荒木先生は自然の摂理なる事柄に取り組んでいて踏み込んだ内容に仕上がっていますが、本当に世の中これで溢れていると感じます。

地震関連で言うと例えば東電原子炉メルトダウンのこと。自由に電気を使い快適に暮らせてなおかつ産業が潤う一方で、その裏側には住まいが放射線事故の危険性と常に隣り合わせな人がいる。

地震関連以外もたくさん思いつくことばかりで挙げたらキリがないですね。

世の中のメカニズムは目を背けたくなるようなもどかしいことが溢れていると感じます。仕方がないと思う必要もあるし仕方なくないと言いたいこともある。何が正しいか答えはわからない、というかみんな正しいかもしれない。

だから9部でこの世の「仕組み」を荒木先生なりにどう噛み砕き先生なりの答えを描いてくれるのかすごく気になります。

どうか連載が続きますように。完結しますように。

そして、厄災を乗り越えられますように。